食事の心理学「ランチョン・テクニック」
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食事を戦略の場にしよう

ただ、食べるだけですか?

あなたは、食事をすることは好きですか?

おそらく、食事が嫌いと言う人はほとんどいないと思います。

何しろ、1日約3回、年間約1100回、一生の中では約90,000回も行うわけですから、楽しみにしたいものですよね。

ただ、今日は食事の楽しさを伝えることが目的ではありません。

食事は、ただ空腹を満たしたりおいしいものを食べたりすることによる欲求の充足が目的ではないのです。

人間関係を戦略的に進めていけば、もっともっと相手との関係を強めるチャンスになるのです。

「レストランで食事」って、実はスゴイ!?

あなたは、レストランで食事するのは好きですか?

せっかくお金を払ってご飯を食べるのですから、「あー、おいしかったね。」だけじゃないお得もほしくないですか?

実は、レストランでの食事って、やり方によっては「おいしかった」だけじゃない、人間関係づくりの最高のチャンスなんですよ。

一体、それはどんなものでしょうか。

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「相手を説得したいなら、一緒に食事をしよう」

さて、今日ぜひ頭に入れて行動してほしいことは、「相手を説得したいときには、一緒に食事をしよう。」ということです。

そこで大事なのは、「食事という行為で、自分の思い通りに物事を動かそう」ということです。

ビジネスでどうしても相手を説得しないといけないときや、気になる人を振り向かせたいときってありますよね。

そのような場合は、ぜひ、食事の席を設けて、そこで相手を説得するようにしてください。

アメリカの心理学者グレゴリー・ラズランによると、「食事中に提示された意見は好意的に受け取られる」という研究結果が出されました。

おいしい食事や楽しい会話の雰囲気が気持ちを盛り上げることは、みなさんも想像がつきますよね。

じゃあ、どんなお店でもOKなんでしょうか?

食事や会話の効果を最大限生かす、それが「ランチョン・テクニック」

実は、どんなお店でもいいわけではないんです。

さあ、ここで注意点を2つ。

それは、

➀居酒屋のような騒がしいお店では効果激減!

②格好つけすぎて、格式高い3つ星レストランもちょっとマイナス…

という2点です。

じゃあ、どういうお店がいいのでしょう。

それは、「おいしいけれど気取らない、庶民的なレストラン」がいいのです。

なぜなんでしょう?

ラズランによるこの理論は、「ランチョン・テクニック」と呼ばれています。

その1つ目のポイントは、「おいしい食事や楽しい会話の効果」が期待できることなんです。

その理由としては、まず、居酒屋のようににぎやかで、時に騒がしく、会話に集中できない場所はだめですよね。

次に、テーブルマナーに厳しいお店だと、どのように食べたり飲んだりするかにばかり意識が集中してしまうので、「食事を楽しむ」という行為ができないからなんです。

ですから、ランチョン・テクニックの効果を最大限生かそうと思えば、お手軽な価格のいいお店を見つけておきましょう!

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ランチョン・テクニックを段階的に

食事は本能の充足行動

ランチョン・テクニックについて話す上で、まずは食事の意義について説明する必要があります。

先ほども言いましたが、食事は、人間の基本的欲求である食欲を充足するための行動で、どの動物にも必ず必要な本能行動です。

空腹時は、ちょっとしたことでもイライラしやすく、逆に満腹になるとちょっとしたことなら許せるような精神状態にもなります。

そして、食事中は、ほとんどの人が上機嫌になり、動物の本能としても満たされる状態になります。

科学的には、食事中に快楽ホルモンの一種であるβ(ベータ)エンドルフィンが分泌されて、心地よい状態になります。

あなたの話を聞いてほしい時、食事中にどのような形で会話をコントロールすればいいでしょうか。

それは、相手が口に食べ物を入れた状態で会話をすることです。

口の中に食べる物が入っていると、なかなか反論しづらいですよね。

もちろん、あなたが口いっぱいに食べ物を含んだ状態で話をしたら、話しにくいですし相手の方が話しやすくなるのでやめましょう。

あくまで、「食事をしながら、話を切り出すチャンスをうかがう」必要があるのです。

このことを実践できれば、食事中の説得が成功する確率は格段に高くなるのです。

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外交やビジネスの場面でも!

外交の舞台でも、本当に食事をしているのか分からないくらい短い時間のワーキングランチが設けられて、そこで首脳会談など重要な交渉の場が設けられていますよね。

これも、食事中は話がまとまりやすいことを心理学的に実証しているからなのです。

また、たくさんビジネスチャンスをゲットする経営者も、食事に誘うのが上手ですし、食事中に、仕事の依頼を獲得する術を体得しています。

このように、相手を説得したいなら、食事を通して行うことが有効だと、知っておいてください。

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恋愛にも役立つ!

ランチョン・テクニックには、相手に説得をしやすいという効果の他に、もう1つの嬉しい効果があります。

それは、「美味しいものを食べているとき、話し相手に好意を持つようになりやすい」というものです。

脳は「おいしい!」という快感を、「相手のことが好き」と錯覚してしまう傾向があるのです。

そこで、もう一つの大切なポイントです。

知りたいですか?

それは、「デートの場面などで好きな人といるときは、できるかぎり『相手の大好物』を食べるようにする」ということです。

理由は分かりますよね。

はい、「大好きなご飯」が「大好きなあなた」にうまくすり替えられたということです。

人間も動物ですから、基本的欲求は根本でつながっています。

そのため、「○○が好き」という感情は、本能という根でつながることで、想像も付かないような広がりを見せることがあるのです。

それだけで、デートの成功率がグッと上がって、あなたと相手の距離が大きく近づきますよ。

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食事が終わったら、「お礼メール」を!

メールは食事に行く前に作成しよう

食事が終わって相手とお別れしたら、それでOKと思っていないですか?

ここで最後の一押しが大切。

それは、「お礼メール」を自分から送ることです。

食事が終わって相手の人と別れてから、帰宅途中にメール送信するのです。

このときの大切なポイントは、「メールの文面は必ず食事に行く前に準備しておく」ことです。

作った下書きは、メールの下書きフォルダに保存しておくのです。

なぜ事前準備がベター?

まず、文面を事前に準備しておくことで、メール送信がスムーズにできるからです。

実際のところ、食事が終わって帰宅する時にメールを書くのは相当エネルギーがいりますよね。というか正直面倒です。

そこで、文面を事前に作っておけば簡単に送ることができるので、後は忘れずに送信するだけです。

次に、特にビジネスの場合ですが、貴重な時間を作ってもらったことへのお礼というか、マナーです。

外食、特に夜の食事ではお酒が入ることが多いので、開放的な気分になっていることが多いでしょう。

お酒が入った席では、多少はフランクになっても許されますが、この気持ちのままメールを作ろうとすると失礼な文面になりがちです。

お礼メールでは、礼儀をわきまえた内容が求められますし、これができる人は「できるビジネスマン」と言えます。

そのため、お礼の文面を事前に書き終えておくのです。

ここで、「え!?本当は食事を誘ってもらった方がお礼メールを送るんじゃないの?」と思ったあなた、正解です。

本来は、食事を誘ってもらった人、ましておごってもらったならその人がお礼メールを送るのが正しいかもしれません。

しかし、あえてこちらから送ることで、相手に強いグッド・インプレッションを残すことができるのです。

このメールは、あなたが下手に出ているようでいて、実はあなたが相手との関係をコントロールできるのです。

さあ、やらない手はないですよね。

あなたも、レストランの食事からお礼メールまでしっかり仕上げて、思い通りの人間関係を作り上げてください。

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心理学をマインドから学びたい方向け