非言語コミュニケーション
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非言語コミュニケーションって?

非言語コミュニケーションとは、文字のごとく言語に頼らないコミュニケーションを意味します。

「ノンバーバル・コミュニケーション(non-verbal communication)ともいわれ、例えば話す、メッセージを書くといった言葉を使うコミュニケーション以外の意思伝達方法のことを言います。

みなさんのコミュニケーション全体の8割以上が非言語コミュニケーションと言われています。

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非言語コミュニケーションの種類

非言語コミュニケーションは、大きく3種類に分かれます。

➀表情や視線、姿勢など「動作で表れるもの」

②声の大きさや話す速度など「言葉を発する際に表れるもの」

③相手との間にある距離感のように「空間に表れるもの」

これらは、意識的に使っている場合もあれば、無意識に表れてくる場合もあります。

よく、「無意識のうちに笑顔になっていた」というような使い方をしますが、非言語コミュニケーションを効果的に使いこなすためには、無意識のうちにしている行動を意識化して、場面に応じて戦略的な表現をすることが重要です。

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非言語コミュニケーションの具体例

非言語コミュニケーションの代表例である、しぐさやジェスチャーは、同じ表現でもいくつかの解釈があり、状況によっては異なる感情を意味することもあります。

例えば、「目を合わせる」というしぐさについて見てみましょう。

いつもより目を合わせないしぐさは、「シャイ」、「退屈している」、「懐疑的」、「非同意的」など、複数の感情を意味するといわれています。

逆に、いつもより目を合わせると、「攻撃的」もしくは「誠実さ」という真逆の2つの感情を表します。

次に、「腕を組む」「目を閉じる」というしぐさについて見てみましょう。

胸の前で腕を組むのは、身構えていたり、よそよそしい態度を表す可能性がある一方で、集中している可能性もあります。

目を閉じるしぐさについても同じようなことが言えます。集中している可能性と、興味がなかったり、退屈していたりする可能性といった、相対する解釈を含みます。

非言語コミュニケーションの機能

非言語コミュニケーションには、情報の提供、感情表出(親密さを表すなど)、相互作用の調整(発言の交代を促すしぐさなど)といった3つの機能があります。具体的に確認してみましょう。

情報の提供

非言語コミュニケーションを意識的に使用するときに、まず基本的な目的・機能として挙げられるのが「情報の提供」です。具体的には、自分の考えや感情、または動機や知識といったメッセージを相手に伝える際に、非言語的な表現を用いることを指します。たとえば、伝えたい事物のシルエットを宙に描くといった行為が、これに当たるでしょう。

好意を表すなどの親密さの感情表出

好意を示したり、親密さをアピールする目的も、非言語コミュニケーションにはあります。好意を持つ相手には、視線を送って見つめたり、近い席に座って接近したりする表現や行動が増える傾向があります。逆に好意レベルが低い相手に対しては、このような表現が減ったり、距離を置いたりする傾向があります。

発言の交代を促すなどの相互作用の調整

コミュニケーションの最中に、発言の交代を求めたり、もしくは促したりといった相互作用を調節する目的で、非言語コミュニケーションが行われるケースもあります。具体的には、相手を支持する際に打つ相づちや、発言を求めるために身体の向きを変える動作、咳払いをするなどの表現が挙げられます。また、言語的なコミュニケーションを補完する目的で使われることも多くあります。

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「使えるフランス語」なのに、なぜ非言語コミュニケーション?

フランス語における非言語の重要性についてお話しします。

「フランス語会話を学びたいのに、なぜ非言語なんだ!?」と思われたあなた、正解です。でも、まずは私の説明を聞いてください。

コミュニケーションにおいて、言葉を発する割合は2割に満たないと言われていて、逆に言えば言葉以外の表現、つまり非言語コミュニケーションの占める割合は8割以上と言われるのです。

つまり、コミュニケーションをスムーズに行うためには、非言語の特徴をつかみ、非言語コミュニケーションを使いこなすことが何よりの近道と言えるのです。

日本語でのコミュニケーションを振り返ると…

それでは、私たちのコミュニケーションを振り返りながら、説明していきます。

まず、母国語である日本語を話す場合を考えてみましょう。あなたは、日本語で会話をするとき、ずっと言葉を話し続けていたでしょうか。

いえ、そんなことはないはずです。

どんなにおしゃべり好きの人でも、相手が話すのを聞くことはありますし、どんなに無口であったり聞き上手であったりする人も、ずっと聞き続けているわけではないはずです。

「言葉のキャッチボール」、これがあるから会話が成り立ち、コミュニケーションだと言えるのです。

自分が話しているときも、相手が話しているときも、相手の表情や態度、話し方などを注意深く観察し、相手に受け入れられるような言い方や聞き方を考えて行動していると思います。

フランス語を学習し始めた頃は…

それでは、フランス語を学習し始めた頃のことを思い出してください。

あなたは、「さあ、今からフランス語で話し始めてください。」と言われたときに、すぐ口から言葉が出たでしょうか。

おそらく、一言二言今までに覚えた言葉を出した後は続かなくなり、相手が返す言葉や相手の表情を見て、一生懸命考えてようやく言葉が出るか、言おうと思ったことが言い出せないまま会話の流れが変わってしまったことがなかったでしょうか。

「日本語ではおしゃべりなのに、外国ではすっかり無口になる」日本人は多いと思います。

外国でも頑張るのは、世界共通大阪弁のエネルギッシュなナニワのマダムくらいかもしれません。

実際、私の知っているマダムも、どこの国に行っても「すんません、これ。これやがな。分からんかなー。」とエネルギッシュに頑張って話しかけ、最初は相手が困ったような顔をしているのですが、次第にその勢い(?)に押されてしてほしい通りの行動を取らせることに成功しています。

こんな場面に心当たりのある方はいらっしゃいませんか?

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非言語がコミュニケーションの要!?

コミュニケーションに非言語部分は重要!

エネルギッシュなナニワのマダムが世界中を大阪弁一本で生き抜くお話をしましたが、その理由を説明していきます。

大阪弁は、マダムの言う通り世界中誰でも理解できる言葉なのでしょうか。

いやいや、正直なところ私も、早口でマシンガントークをするマダムが何を言っているのか理解できないことがあるくらいですから、違いますね。

そうです、まさにここでは「非言語コミュニケーション」が役に立っているのです。

非言語コミュニケーションは、コミュニケーションの要なのです。

他者とコミュニケーションを図る上で、表情や顔色、声のトーン、話す速度、ジェスチャー、視線などは、言葉以上に大きな役割を果たします。
私たちは、こうした非言語コミュニケーションを無意識に、時に意識して使い分けています。

また、服装や髪形、香りなども非言語コミュニケーションとして影響しているという考えもあります。

このように、非言語コミュニケーションは、幅広い役割を果たしていると言えます。

次回は、非言語コミュニケーションについて、より詳しくお伝えするとともに、フランス語の有名なフレーズを使って、言葉の中にも非言語コミュニケーションが大きな働きを持っていることについて説明いたします。