

目次
セーヌ川にまたがる、パリ観光の中心
麗しのノートル・ダム大聖堂
ノートル・ダム大聖堂の歴史
ノートル・ダム大聖堂は、セーヌ川にある中州、シテ島に所在します。
ゴシック建築の最盛期である12~13世紀に200年の歳月をかけて建立され、ナポレオンの戴冠式が行われた場所としても有名です。
大聖堂のシンボルでもある2つの塔は、その後のゴシック様式の定番になるほど、影響力のある建築物なのです。
元々、この地は由緒正しい場所でした。
というのも、古代ローマ時代には神殿が建っていて、その名残は大聖堂の地下にある遺跡や展示物でご覧になれます。
ノートルダム大聖堂が所在するシテ島周辺の建築物や景観を見回しても、その荘厳さが想像できますね。
入口から見どころ満載!
シテ島に入ると、すぐにノートル・ダム大聖堂の荘厳なたたずまいを見ることができます。
大理石でできたこの建築物の白色は言葉で言い表せないほど美しいため、現実離れして見えるかもしれません。
アーチ状の入口には、アダムとイブの像や最後の審判の様子が彫刻で表現され、早くも気持ちが高ぶってきます。
聖堂に入ると、美しいステンドグラスの窓を見ることができます。
いわゆる「バラ窓」が西、南、北の三方向にあり、大聖堂のパイプオルガンが鳴り響く中落ち着いた雰囲気を味わうことができるのです。
聖堂に入った際の注意点を2つ。
1つは「お静かに」。
敬虔な信者の方が多くいらっしゃってますから、あくまで礼拝の気持ちを忘れないように。
もう1つは、「スリに注意!」。
信者や観光客に交じって、スリの集団が多く紛れ込んでいますから、美しい聖堂の雰囲気にうっとりしてポケットや持ち物の中を盗られないように気を付けましょう。
伝説の怪物が迎えるテラス
展望台としての南塔と北塔聖堂を外に出て、北側の入口から階段を上るとテラスに出ることができ、伝説の怪物「キマイラ(キメラ)」が迎えてくれます。
キマイラは、ギリシャ神話にも登場する架空の怪物で、大聖堂を守護する存在と言われていて、水を吐き出して悪霊を追い払います。
塔のあちこちで見かけるキマイラにはそれぞれ表情があって、時には仕事をさぼってパリの街を眺めているくたびれたサラリーマンのようにも感じるでしょう。
テラスからさらに塔を上ると、パリの街を一望できる展望スポットがあちこちにあり、空気が澄んでいる冬には、遠くデファンスの新凱旋門も見ることができます。
ノートルダムの鐘
また、北塔と南塔には、大きな「ノートルダムの鐘」が待っています。
鐘にはそれぞれ名前が付いていて、南塔には映画「ノートルダムの鐘」に登場する大鐘「エマニュエル」があります。
エマニュエルは、年に数回行われる重要な行事の時だけ鳴らされるので、その音を聞く機会に巡り会えた方は幸運ですよ。
パリの拠点を表す「ポワン・ゼロ」
ノートルダム大聖堂の正面広場には、パリを中心として各地への距離を計測する上での起点になる「POINT ZERO DES ROUTES DE FRANCE」という石盤を見つけることができます。
日本でも、東京日本橋が各地への距離の起点ですよね。
ノートルダム大聖堂の場所は、まさにフランスの中心点と言えるのです。
そう考えると、ノートルダム大聖堂にそびえ立つ塔から見えるパリの景色は、パリの中心から見る景色なんですね。
ノートルダム大聖堂のアクセス
住所:Rue du cloitre Notre-Dame 75004 Paris
メトロ:シテ(Cite)駅(メトロ4番線)、 サン・ミシェル・ノートル・ダム(Saint Michel Notre-Dame)駅(RER A&B線)
時間:月~金(7:45-18:45)、土・日(7:45-19:15)
※行事等によって入場できないときもありますので、事前にサイトでご確認ください。
2019年、火災により尖塔が焼失
2019年4月15日、ノートルダム大聖堂で大規模な火災が発生しました。
火災の発生箇所は大聖堂の上部であったため、消火活動が難航し、修復作業中だった尖塔が焼けて崩落し、木材で骨格が作られていた屋根の3分の2が焼失しました。
大聖堂が炎上する中、パリ市民がセーヌ対岸に集まり、賛美歌を歌いながら祈り続けました。
ノートルダム大聖堂は、キリスト教を信仰するフランス人にとって宗教上のシンボルであり、深い悲しみに包まれたのです。
火災の2日後の4月17日には、火災発生時刻とされる午後6時50分にセーヌ川対岸にパリ市民が集まりました。
世界各国でも、教会や大聖堂で鐘が鳴らされたり、エンパイアステートビルなど著名な建築物において、フランス国旗のトリコロールでライトアップされるなど、連帯を表す行動が起こされました。
ただのホームセンターじゃない!BHV
BHV(ベー・アッシュ・ヴェー)|Le Bazar de l’Hotel de Ville
BHVの歴史を少し
BHVは、1856年から160年以上続く、パリでは6区にあるボン・マルシェに続いて2番目に古いデパートと言われています。
シャンゼリゼ通りから続くリヴォリ通り沿いで、パリ市庁舎の向かいという立地で、おしゃれな建物の多いパリの街でも、そのデザインは目をひきます。
BHVで日曜大工私がパリに住んでいる頃は、BHVといえば、「大型のホームセンター」というイメージでしたが、「庶民のデパート」の方が正しい表現のようです。
地下はホームセンター
地下には、日曜大工に欠かせない工具や雑貨に加え、金属、木工、園芸用品などプロも買い出しに訪れる圧巻の品ぞろえです。
工事業者が下げているビニール袋に「BHV」のロゴが付いているのを見たときは、それだけでできる人という感じがしました。
ちなみに、日本でいう「日曜大工」は、フランス語では”bricolage”と言われ、水回りや電気関係で故障の多いフランスの人たちはこぞってBHVで必要な道具を購入し、日曜大工にいそしみます。
そうそう、通常日曜日は定休日のお店が多い中でもBHVは営業していますので、文字通りの「日曜大工」ができますよ。
地上階から上は、リーズナブルな価格のデパート地上階から上は、デパートとしての機能を豊富にそろえています。
日本人にも有名なデパート、ギャラリー・ラファイエットやボン・マルシェと比べるとリーズナブルな価格が特徴です。
各階でインテリア、装飾品、衣類、文房具、書籍といった専門のお店が並んでいて、ディスプレイも美しいです。
さすがはパリという感じがします。
景色も楽しめるフードコート
5階にはフードコートも!たっぷりお買い物を楽しんだら、おなかが減りますよね。
そんなときには、5階で食事を楽しめます。
特におすすめなのが、フードコート”LA KANTINE”です。
ここで特におすすめなのが、サラダバーです。
お皿の代金を払えば、好きなだけパスタやサラダを載せられます。
5ユーロ程度からありますから、パリのびっくりするほどお高い外食費を考えるととてもお得ですよ!
アクセス
住所:52, rue de Rivoli(メトロ1番線又は11番線)
営業時間:月~土(9h30-20h00)、日(11h00-19h30)