あるフランス人裁判官の悩み
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最近、日本では、親の虐待や育児放棄によって、悲しい事件が発生するニュースが続きましたが、フランスでも子供をめぐる司法の問題は根が深いようです。

子供が成長するためには、基本的には親が存在し、養育することが最優先されますが、現実にはそれが理想ではありません。
虐待や育児放棄がある場合、親から隔離して養育した方がその子の将来のためにより良い場合があるからです。

親による暴力や暴言があっても、運良く成長することができた子供は、心に深い傷を負っている場合が多いです。
その結果、彼らが成長してから社会規範から離脱したり、次の虐待の連鎖を引き起こしたりしてしまうのです。

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私も非行をしてしまった少年少女に向き合う仕事をしていた時期もありますし、フランスでも裁判所や刑務所を訪問させていただく機会があったので、少しフランスの司法について勉強する機会がありました。
彼らが日本人と大きく異なるのは、未成年であっても大人と同じように刑事司法優先で法の裁きを受けることです。

日本では、保護優先主義の名の下、刑事司法よりも児童福祉法や少年法に基づく手続きが優先され、社会が子供を育てていこうとする仕組みがあります。
フランスでも似たようなシステムはありますが、刑事司法優先ということは、多くの少年が刑罰の執行のため刑務所に収容されるということなのです。

結果的な処分は似ていても、この違いは大きいと思います。
日本は、まず養育や教育を優先しようとする法的な制度を持っていることは本当に大きいと思います。
これからも、この手を今まで十分届けられなかった子供たちにも伸ばしていってほしいです。

最後に、あなたにぜひ見てほしい映画があります。
カトリーヌ・ドヌーヴが少年裁判官役を務める、「La Tête haute」という映画です。
これを観ると、フランスの少年司法の一端を知ることができます。

「LA TÊTE HAUTE」の画像検索結果

現実には、ここまで深く寄り添うのは難しいかもしれませんが、複雑な生い立ちを持つ少年を理解し、より良い対応を考えようとするドヌーヴの葛藤が伝わってくると思います。

(Wikipedia)
https://fr.wikipedia.org/wiki/La_T%C3%AAte_haute_(film)