フランス語会話~リエゾン~
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リエゾンは「連結」

フランス語の発音を学習する中で、最も「フランス語」らしいのが「リエゾン」です。

では、リエゾンっていったいどのようなものだったでしょうか?

フランス語では、語尾の子音は発音しないのですが、次に母音から始まる単語が続くときは音がつながって有音になるのです。

それが、「リエゾン」です。

リエゾンには、「連結」という意味があり、仕事でも同業他社や関連他社の橋渡しをする人を「リエゾン」という場合もありますよね。

文字通り、文字と文字の橋渡しをするのです。

でも、それだけだと、どんな時にリエゾンをするのか、よく分からないですよね。

そこで、今日はリエゾンについて徹底解説します。

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リエゾンのパターン

リエゾンのパターンは、大きく3つに分かれます。

1つは、「必ずリエゾンする場合」

2つ目は、「リエゾンしてもしなくてもいい場合」

そして3つ目は、「必ずリエゾンしない場合」

です。

すみません、別にわざわざ言わなくてもいいような3パターンでした。

気を取り直して、1つずつ説明しますね。

必ずリエゾンする場合

みなさんにぜひ理解して実践してほしいのが、「必ずリエゾンする場合」です。

このパターンを理解していれば、あとは実践あるのみ。

音読の反復練習という、「言葉の筋トレ」を積み重ねるだけですね。

ここで説明するのは、全部で12パターンです。

冠詞+名詞

一番よく出てくる「リエゾン」パターン。

それは、冠詞と名詞の組み合わせです。

例えば、des arbres

×:デ・アフブフ

〇:デザフブフ

になりますね。

形容詞+名詞

これも、よく出てきますから、絶対使いこなしたい!

それは、形容詞と名詞の組み合わせです。

例えば、un petit ami

×:アン・プティ・アミ

〇:アン・プティタミ

ですね。

前置詞+冠詞

前置詞と冠詞の組み合わせで、リエゾンが起こります。

例えば、dans un café

×:ドン・アン・カフェ

〇:ドンザン・カフェ

ですよね。

主語代名詞+動詞

主語代名詞(そのうち、語尾が子音のNous/Vous/Ils/Elles)と動詞の組み合わせは、ばっちりリエゾンパターンです。

例えば、vous habitez

×:ヴ・アビテ

〇:ヴザビテ

が正解ですね。

補語代名詞+動詞

補語代名詞、なんだか難しい言葉ですねぇ。

「補語代名詞」とは、すでに出てきた直接目的語が再び出てきたときに用いる「それ」のような表現ですね。

例えば、Ils les aiment

×:イル・レ・エム

〇:イル・レゼム

という形になりますね。

「C’est」の後の母音

「C’est」の後に母音が続く時、リエゾンします。

例えば、C‘est à toi.

×:セ・ア・トワ

〇:セタ・トワ

が自然です。

成句や合成語

成句や合成語の中で、語尾の子音と語頭の母音が続くとき、リエゾンします。

例えば、フランスの有名な煮込み料理。

pot au feu

×:ポ・オ・フ

〇:ポト・フ

「ポトフ」は、日本でもよく聞く言葉ですから、リエゾンなしで言われると何だか分からないですよね。

「ポオフ」?

「何だそれ?」ってなっちゃいます。

3人称の être の活用の後(単数・複数ともに)

3人称の être の活用の後に母音が来るとき、単数・複数ともにリエゾンします。

例えば、

Ils sont allés.

C’est à moi.

Elle est absente.

と言ったものがあります。

être の活用の後ろでは基本的にリエゾンが起こりますが、1人称や2人称の活用(単数・複数ともに)の後では、リエゾンをしないこともあります。

必ずリエゾンを起こすのは3人称のときと覚えましょう。

動詞+(目的補語人称代名詞)+ y / en 肯定命令形

「動詞+(目的補語人称代名詞)+ y / en」という、いわゆる肯定命令形では、リエゾンします。

例えば、「Vas-y.」や「 Allez-vous-en.」といったものがあります。

「Allez-y.」「Allons-y.」といったものもそうですよね。

肯定の命令形ではこのようにリエゾンが起こります。そのままマルっと覚えてしまいましょう。

限定詞+(形容詞)+名詞

「限定詞」、また難しそうな言葉が出てきました。

ちなみに、限定詞とは、数詞、定・不定冠詞、指示形容詞、所有形容詞、疑問形容詞、不定形容詞のことです。

「その」「いくつの」「わたしの」「いくつかの」など、名詞を限定する時に使われるものです。

例えば、「nos anciens élèves」「trois hommes」などがあります。

副詞(の一部)+形容詞

「副詞(の一部)+形容詞」の組み合わせで、リエゾンします。

リエゾンを生み出す副詞は、ズバリこの5つ。

bien / pas / plus / tout / très です。

例えば、

「tout à fait」

「plus en plus」

といった表現です。

この後に母音から始まる形容詞が来る場合、リエゾンを起こします。

他の副詞は、基本的にはリエゾンしないので、注意しましょう。

「dont / quand / quant」 の後の母音

「dont / quand / quant」 の後につながる、母音から始まる単語はリエゾンします。

例えば、

「dont on parle 」

「 quant à

といった表現になります。

dont / quand の後ろに母音から始まる単語が来た場合は迷わずリエゾンしましょう。

また、 「quant à」 は、これで「○○に関しては」という前置詞句ですので、そのまま「カンタ」と覚えてしまいましょう。

リエゾンしてもしなくてもいい場合

次は、「リエゾンしてもしなくてもいい場合」について説明します。

なんだかどっちでもいいような気もしてきますが、代表的な2つをお伝えします。

「pas/mais」の後の母音

「pas/mais」の後って、リエゾンしたくなりますね!

って私だけ?

この場合、どっちでもOKです!

例えば、「Je ne comprends pas encore.」

このとき、「pas encore」は、

「パ・アンコー」でも

「パザンコー」でもOKです。

「devant/après/depuis」の後の母音

「devant/après/depuis」の後ろに母音が来るときも、リエゾンしてもしなくてもOKです。

例えば、「depuis un an」。

このとき、「デュピュイ・アンノン」でも

「デュピュイザンノン」でもOKです。

感覚的には、リエゾンしているのを聞くことは少ないように思います。

必ずリエゾンしない場合

代名詞以外の名詞に動詞が続くとき

主語の名詞が代名詞以外のとき、その後の動詞との間ではリエゾンしません。

「必ずリエゾンするとき」では、4つ目の「主語が代名詞(on / nous / vous / ils / elles)の場合」は、後ろの動詞や中世代名詞 y / en とリエゾンを起こすと説明しました。

でも、それ以外の名詞や固有名詞はリエゾンを起こさないのです。

例えば、この場合。

「Julien est arrivé.」

正しくは、「ジュリアン・エタヒヴェ」ですが、

リエゾンしてしまうと「ジュリアンネタヒヴェ」に聞こえます。

これをフランス語で書くと、「Julien n’est arrivé.」

日本語で言う「ジュリアンは到着しなかった。」という意味に聞き取られてしまいます。

本当に否定形にするなら、「Julien n’est pas arrivé.」ではありますが…

全く逆ですよね。

接続詞「et」の後に来る単語

接続詞「et」の後、リエゾンしないんです。

私は、フランス語を学び始めた頃はよくリエゾンしようとして、訳が分からなくなっていました…。

たとえば、「français et italien」では、

×フランセ・エティタリアン

〇フランセ・エ・イタリアン

になります。

「français et italien」の画像検索結果

ちなみに、接続詞 et の前に来る単語との間では、リエゾンしてもOKです。

倒置された主語代名詞の後に来る単語

倒置された主語代名詞の後では、リエゾンしません。

つまり、丁寧な疑問文のときですね。

たとえば、「Êtes-vous asiatique?」では、

×エトゥ・ヴザジアティック?

〇エトゥ・ヴ・アジアティック?

になります。

倒置された動詞と代名詞はリエゾンを起こしますが、その代名詞と後ろの単語はリエゾンを起こりませんので、注意しましょう。

間違えやすいのが、倒置しない場合はリエゾンするのに、倒置したとたんにリエゾンしなくなるということなんです。

「Elles sont arrivées.」や「 Sont-elles arrivées ?」 では、

前者では、「arrivées 」と前の単語との間でリエゾンをしますが、後者ではリエゾンしません。

このように、「必ずリエゾンをする」場合と「リエゾンをしてはいけない」場合のルールをしっかりと把握しておくことが重要です。

有音のhの前

「有音のhで始まる単語の前」では、リエゾンしません。

例えば、おいしいインゲン豆「les haricots verts」や

「les haricots verts」の画像検索結果

パリの有名な駅「Les Halles」

「quai Les Halles」の画像検索結果

では、リエゾンしないので要注意です。

フランス語には無音のhと有音のhの二種類があります。

どちらもまったくhの音は聞こえませんが、有音のhは「聞こえていないだけでhの音を出している」と考えます。

この場合は、「子音から始まっている」ため、リエゾンだけでなく、アンシェヌマン、エリズィオンも起きません。

ここがフランス語らしい表現ですので、よく覚えておきましょう。

単数名詞に形容詞が続く場合

単数名詞に形容詞が続く場合ですが、この場合もリエゾンしません。

例えば、prix unitaireだと、

「プヒ・ユニテール」と言い、

「プヒズニテール」ではありません。

ただし、複数名詞+形容詞の場合はリエゾンをする場合もあります。

たとえば、「des personnes âgées」は、

「デ・ペフソンヌザジェ」です。

「des personnes âgées」の画像検索結果

さあ、あなたも「リエゾンマスター」へ!

「リエゾン徹底解説」、いかがでしたか?

この内容をしっかり頭に入れて、あとは音声を聞きながら、音読を繰り返しましょう。

テキストの中で、リエゾンのマークを付けてくれているものもありますので、そういったテキストを何回も読むことが、あなたのスムーズなリエゾンにつながります。

話す時にも、リエゾンの有無を意識して話すようにすれば、あなたは近い将来リエゾンが苦ではなくなります。

その日を目指して、毎日取り組んでいきましょう!

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目指せ、リエゾンマスター!