親の職業で子どもの教育がランク付け?
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うちの学校は1人の先生だけ、それなのに隣の学校では2人の先生が指導している・・・。
そんな学校間格差が、制度として機能している実態があるとは。

フランス教育省は、2016年以降、各学校の生徒の保護者の職業によって学校をランク付けする、「l’indice de position sociale(社会的地位指数)」を実施しています。
生徒の保護者は、専門職ごとのカテゴリーで点数化され、その総合点が低い学校は低いランク付けをされ、不利な取り扱いを受けることになるのです。

「ecole l’indice de position sociale」の画像検索結果

フランス北部の都市Lilleでは、まさにこの制度を象徴する対応が現れています。
ある学校では、25人のクラスを指導する先生は1人です。
しかし、300mしか離れていない隣の学校では、27人のクラスを指導する先生は2人いるのです。
この扱いの差は、まさに社会的地位指数の点数によるものなのです。
先生が1人しか割り当てられていない学校は、その地域の学校群でも最も低い指数でした。
そのせいで、地域で唯一、不利な扱いを受ける学校として指定されてしまったのです。

こういった不利な取り扱いを受ける学校は、フランス全土で522あるそうです。
制度によるこういった不公平な取り扱いの実態を知る人は、低い扱いを受ける学校を「孤児の学校」と呼び、哀れんでいるとか。
親がいて、別に悪いことをしているわけでもないのに、職種によってランク付けされ、差別されるなんて。
その実態を生徒が知ったらどう思うでしょう?
「うちの学校の教育環境がよくないのは、親のせいなのか!?」
そんなことを考えるようになったら、親の立場としていたたまれないです。

かくいう日本でも、教育格差はどんどん広がっていると言われています。
親の財力がある方が教育水準が高まり、高学歴になりがちという話は昔からいわれていますよね。
その事実が、ますますエスカレートしているのです。
そんな状況で、公的に「身の丈に合った」教育発言なんて出てくると、敏感に反応してしまいます。
一番いいのは、学習する本人がやりたいことに一生懸命取り組んで自己実現してくれることですが、まだまだ本来の多様性が認められる世の中ではないですよね。
でも、大人の理屈で子供が振り回されることのないように、せめて親は子どもが自分で決めることのできる多様な選択肢を示してあげられればいいですね。