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目次
フランスの食事、好きですか?
Bonjour!
Tu aimes les cuisines françaises?
フランス料理、好きですか?
フランスのビストロやガストロノミーの雰囲気、素敵ですよね。
ちょっとしたカフェでも、カウンターで忙しくエスプレッソを飲んだり、ゆっくり席についてクロワッサンをいただいたり。
今日のレッスンでは、「食事」に関係するフランス語です。
ちょっとした使い分けがあったり、フランスならではの食文化が理解できたりするので、ここで豆知識も身につけておきましょう!
食事に関する用語を覚えておこう
それでは、まずは1日の食事3食の言い方から。
朝食は「Petit déjeuner(プティ・デジュネ)」。
昼食は「Déjeuner(デジュネ)」。
そして夕食は「Dîner(ディネ)」。
これを基本として覚えておきましょう。
そして、食事は「repas(ホパ)」。👈英語で「meals」
料理は「plat(プラ)」です。👈英語で「dishes」
食事はどんなものを食べる?
朝食(Petit déjeuner)
フランスの朝食って、何を食べているんでしょう?
気になりますよね。
イメージとしては、朝からガッツリ!という感じがしていたのですが、実際は違うようです。
フランス人の食事は、超ファーストフード。
朝はギリギリまで寝て仕事や学校へ行くため、とりあえずおなかに入れておけばいいやという感覚の人が多いです。
ですので、バゲットをかじりながらカフェオレを飲む(流し込む?)のが一般的。
カフェオレも、名前だけ聞けばリッチな感じですが、実際はコーヒーに牛乳を入れたシンプルなもの。
リッチな時には、Pain au chocolat(パン・オ・ショコラ)やBrioche(ブリオッシュ)もいただきますが、普段の朝食は本当に質素ですね。
多くの家庭に言えるのが、「火を入れる料理は作らない」こと。
卵料理やソーセージなど、時間がかかったり、片付けが大変だったりする料理は極力作らないし、食べないようです。
気ぜわしさでは負けない日本人から見れば、フランスの朝ご飯はちょっと似ているところがあるかもしれませんね。
日曜はベッドでのんびり朝食も
とはいえ、休日である日曜日の朝食事情は、平日とは異なるようです。
午前中は何の予定も入れず、のんびり寝て、優雅に近所のパン屋さんで買ってきたクロワッサンと淹れ立てのカフェオレを準備して、ベッドでゆっくり朝食をとるのが、フランス流朝ご飯。
その時間は、もはや朝食と言うよりブランチという人も多いようです。
ただ、最近ではこのフレンチ・スタイルの朝食をとる人も減っているとか。
生活の多様化が進んで、日曜の朝は教会のミサに出かけたり、フランスでも日曜日が仕事の人がいたり。
日曜とはいえ、みんながのんびりできるわけではなくなっているようです。
昼食(Déjeuner)
では、昼食はどうでしょう。
答えは、人それぞれ。
ゆっくりと何時間も時間をかけて食事を楽しむ人もいれば、仕事の合間にサンドイッチをかじって済ませる人もいます。
これも日本と似ていますね。
最近では、日本流の「BENTO(弁当)」がフランスでもはやっていて、家で弁当箱に詰めたサラダやサンドイッチを公園で食べている人が結構多く見られます。
フランスでも、アルミホイルにハムを挟んだパンを包んでいたり、タッパーに塩こしょうだけをかけたスパゲッティを入れて昼食にしている人は昔からいたので、その形がおしゃれになったと好評みたいですよ。
倹約家のフランス人に、BENTOスタイルはマッチしているようです。
ただ、日本と似ていないのは、レストランやビストロで食事をとる時の時間の流れ。
本当にゆったりしているんです。
私がフランスで働いていた頃は、昼休みがなんと2時間もありました。
仕事を始めた当初は、「2時間もランチタイムなんて、いったい何をするんだ!?」と思ったものですが、慣れてしまえばいくら時間があっても足りません。
ちょっとレストランに行ってムニュ(コースの定食)を注文すると、1時間半はゆっくり時間をかけて食事をとることになっていました。
最初は、日本人丸出しで、ギャルソンを見つけては「ちょっと、次の料理まだですか?」とたずねて嫌な顔をされることもしばしばでした。
でも、サービスする側もお客さんがゆったりと食事を楽しむことができるように時間を計算してサーブしていることを知ってからは、声をかけるのが申し訳なくなりました。
あなたも、フランスで昼食をいただく時は、終わりの時間をタイトに設定せず、心からゆったりと食事とおしゃべりを楽しみましょう。
意外にリッチな「給食」
フランスの昼食は、意外に日本的なファーストフードが多いと伝えましたが、リーズナブルなお値段でリッチな昼食をいただける場所があるんです。
それは、「Cantines(食堂)」。
学校の給食は、前菜-メイン-デザートのフルコースでいただくことができますし、役所や大きな店に併設されたCantinesでは、安価にコース料理をいただくことができるんです。
近所にそういう場所があれば、行ってみるのもオススメです。
夕食(Dîner)
フランスでは、朝食、昼食と質素な食事をとる人が多いとお伝えしました。
がっかりした人も多いでしょう。
「じゃあ、夕食こそは腕によりをかけたフルコースかな!?」と期待できますね。
でも、残念ながらそうではありません。
フランスの平日の夕食は、これまた質素です。
「Gourmet(グルメ)」の名高いフランスで、三食すべて質素だなんて!!
信じられません。
でも、実際のところは多くの家庭がシンプルです。
というのも、共働きが多いフランスの生活事情によるからです。
スーパーで買った出来合いのパスタやピザにミックスベジタブルをさらにミックしたサラダ、そして缶詰やパウダーを温めたスープ。
それらにハムやパテを添えて主食のバゲットをいただくのがフレンチ流平日の夕食です。
短時間で作れて、まずまずの栄養をとれる夕食が、フランス人の日常なのです。
週末や祝日はやっとフランスらしい「グルメ」な食事
「じゃあ、いつ豪華なフレンチを食べるの!?」
という声が出てくるので、ようやく。
週末や祝日には、普段の質素な食事とは打って変わって、豪華な食事を作る人が多いです。
朝はゆっくり休んで遅い朝食をとって、その後家族で教会に出かけて「Marché(マルシェ)」へ繰り出す。
そこで買い出した食材を使って、豪華な昼食を作ります。
日本でも有名なフランスのマルシェは、季節の貴重な食材の宝庫。
フランス人は、そこで旬の野菜、キノコ、ジビエなどを購入し、それらをフル活用して料理を作るのです。
各家庭でワイングラスを傾けながら、ゆっくりと食事を楽しむ幸せな時間が流れていることでしょう。
お待ちかねのパーティも
週末や祝日の夜には、親戚や友人を招いたパーティも各家庭で行われます。
一緒のアパートメントに住んでいる人だと、パーティの前日くらいからエレベータや壁に「○月○日の夜、パーティをします。うるさくしてごめんなさい」といった内容の張り紙が出されるので分かります。
「迷惑をかけるけど、お互い様」というフランスらしいお断りですね。
パーティは、ホストの家族が総出で準備して、お客さんをもてなします。
メイン料理は夫が作り、子どもたちはお皿やコップなどの小物を並べていく。
そうして、賑やかで楽しいパーティが夜遅くまで開かれるのです。
あなたも、フランスで友達ができれば、パーティに誘われる時が来るでしょう。
いずれはあなたもパーティを企画する側になるかもしれませんが、この時間こそ「まさにフランス!」と言えるもので、本当に楽しいですよ!