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日本語でも使われる「アクティビティ」。
フランス語では、「activité」ですね。
辞書に掲載されている意味を引用すると、「活動」「活発な」など、元気に動き回る状況がイメージできます。
ひっくるめて言うと、「みんなで一緒にやる活動や仕事」のことでしょうか。
日本語で使われている意味も、ほぼ同じですね。
activitéの意味が分かったところで、アクティビティで使える言葉を学びましょう。
目次
英語に近い言葉、間違えやすい言葉をピックアップ
それでは、今回のレッスンに出てくる単語の中から、英語と似ているけれど少し違う、間違えやすい言葉をピックアップしてみました。
言語には、それぞれ特徴があります。
フランス語も、文字の構成によって発音が異なるため、その特徴を覚えておけば文章を読んだり会話したりするのも楽になりますよ。
「que」は英語の「k」/「c」
このレッスンでは、「que」で終わる単語が2つ出てきます。
-la musique:音楽(英語では「music」)
-la banque:銀行(英語では「bank」)
これらの、「que」で終わる単語は、ほかに「antique(アンティーク)」、「technique(テクニック)」などがあります(👉これらの単語は、英語でも末尾が「que」なんです!)。
これらの単語の末尾を日本語で表すと、「ーク」です。
英語の表記に慣れている私たちにとっては、単語の末尾を「k」や「c」としそうになりますが、フランス語の「ーク」で終わる単語は、「-que」であることを覚えておきましょう。
パン屋さんは「la boulangerie」
最近、日本でも見かけるようになった「boulangerie」。
この言葉が「パン屋」を意味することはすっかりおなじみになりました。
ただ、その発音を日本語で表すと、「ブーロンジュヒー」。
多くのパン屋さんがカタカナでお店の名前を表記しているのを見ると、「ブーランジェリー」になっているのが気になります。
やっぱり、英語流の発音に慣れているためか、間違えがちなミスと言えますね。
「boulangerie」について解説する上で、もう一つ伝えたいのがよく似た単語「le boulanger」。
この単語の意味は、「パン屋を経営する人」なんです。
かつて私は、どちらも「パン屋」を意味すると思っていて、仏検の作文問題でパン屋について記述する出題に得意げに「le boulanger」と書いてしまいました。
あなたはすでにこの違いをご存知かと思いますが、ご参考までにお伝えしておきますね。
「映画」に関する言葉
次に、映画に関する単語を紹介します。
-le cinéma:映画館
-le film:映画
-le théâtre:劇場
これらの単語は、「映画」に関係する単語です。
正確には、最後の「le théâtre」は、演劇等を上映する劇場という意味なので映画とは違いますが、英語の「theater」に似ているので、間違えやすい単語かなと思ってピックアップしました。
フランス語で「映画館に行く」「映画を観る」と言うとき、どの単語を用いるかがポイントです。
「私は映画館に行く」だと「Je vais au cinéma.」。
「私は映画を観る」だと「Je regarde le film.」です。
これも私がしばらく間違え続けていたことなので、あなたも使い分けをする時気を付けましょうね。
その他、英語と間違えがちな単語
そのほかに、英語と似ているために間違えがちな単語を2つ。
-le chocolat(チョコレート)
「le chocolat」の発音は、「ル・ショコラ」。
この単語は日本でもおなじみになってきたので大丈夫かなと思いますが、この中にフランス語らしい発音があるので取り上げました。
それは、「ch-」の音がシャ行の発音になるということ。
たとえば、「chanter(ションテ:歌う)」「chance(ションス:機会)」といったものがあります。
この音をきれいに出せると、フランス語らしい発音がレベルアップするので、大事なポイントですね。
-le zoo(動物園)
この単語は、英語と同じつづりなのですが、発音が違います。
日本語読みだと、「ル・ゾー」。
「ズー」ではないですよー。
気をつけてくださいね。
今日の表現
「aller」
-Je vais à la banque. 私は銀行へ行きます。
-Tu vas à l’hôtel? ホテルに行く?
-Nous allons à l’aéroport. 私たちは空港へ行きます。
👉基本的に「~へ行く」を表現するときには、「aller à 目的地」の形になります。
「vouloir」
-Je veux lire un livre. (私は)本を読みたいです。
-Tu veux un croissant? クロワッサンほしい?
-Nous voulons une pizza. (私たちは)ピザがほしい。
「aimer」
-J’aime le chocolat. (私は)チョコレートが好きです。
-Tu aimes le français? フランス語は好き?
-Nous aimons lire. (私たちは)本を読むのが好きです。
👉「~が好き」を意味する「aimer」では、目的語に名詞が来るときに定冠詞を付けるのがポイント。英語では冠詞が付くことはまずないので、間違えないように気を付けましょう。
「(動作)が好き」という形で表現するときは、動詞の原形につながる形になりますので、これも覚えておきましょう。
「prendre」
-Je prends le métro. (私は)地下鉄に乗ります。
-Tu prends le taxi? タクシーに乗る?
-Nous prenons le petit déjeuner. (私たちは)朝食をとります。
基本的な動詞を使って、様々な表現をすることができますね。
英会話でもそうですが、コミュニケーションをとるためには、難しい単語を覚える必要はありません。
最低限の単語「サバイバルレベル」を身に付けておけば、何とかコミュニケーションをとることができますから、一つの単語が持つ意味を少しでも多く理解して、言葉の使い分けを身に付けていきましょう!